チャイルド・ファンド・ジャパン(CFJ)は、1975年に設立された日本の国際協力NGOです。以降、アジアを中心に、貧困のなかで暮らす子どもたちとその家族、そして地域の自立を支える活動を続けてきました。2025年に創設からちょうど50年という大きな節目を迎えることもあり、 【チャイルド・ファンド・ジャパンの紹介動画】を制作させていただきました。
チャイルド・ファンド・ジャパン(CFJ)のミッションは非常に明確です――「子どもの権利を守り、すべての子どもが希望をもって生きられる未来をつくること」。
具体的には、教育支援、栄養や保健、子どもの保護や地域の開発支援など、多岐にわたる領域で、子どもを中心に据えた「生活の基盤づくり」を行っています。
また、CFJ は国際的なネットワーク チャイルド・ファンド・アライアンス の日本国内窓口としても機能しており、アライアンス全体では 70カ国以上、約2,300万人の子どもや家族に支援を届けています。
支援方法も多様で、子ども一人ひとりと1対1でつながる「スポンサーシップ・プログラム」、月々少額から始められる「マンスリー・サポーター」、物資の寄付、緊急支援、政策提言や啓発活動などを通して、さまざまな形でサポートを受け付けています。
「50周年記念動画」-フィリピン・マニラでの撮影-









50年という節目を迎え、これまで支えてきた子どもたち、地域、そして支援者の思い――それらを一度「形ある言葉」として紡ぎ直し、さらにこれからを見据えるための “映像によるメッセージ” が必要だと私たちは考えました。
映像には、「言葉では伝えきれない、空気や空気感」「その場にいる人々の息遣い」「子どもたちの表情や笑顔のリアリティ」が宿ります。特に、支援地域であるフィリピン・マニラでの撮影を通じて、子どもたちの日常、地域の営み、そして支援による変化――それらすべてを丁寧に映像として残すことが、「支援を受ける側」と「支援する側」、過去と未来、人と人とをつなぐ架け橋になると信じたのです。
これを通じて、「CFJ の50年の歩み」を振り返るとともに、「これからの未来」に向けた新たな一歩を、多くの人と共有できる作品にしたい――そのような想いで制作に取り組みました。
制作で大切にしたこと — リアル、丁寧、そして“希望”の可視化













映像制作において、私たちが特に大切にしたのは以下のような点です。
- 現地で撮るリアル:スタジオではなく、実際の地域、子どもたちや家族の暮らしの中に飛び込み、自然な表情や空気感を捉える。
- 子どもと地域に寄り添う視点:貧困や困難だけを強調するのではなく、子どもたちの笑顔、成長、希望、そして地域のあたたかさを映す。
- 支援者と支援地の「つながり」を見える化:支援を受ける子どもたちだけでなく、その背後にいる支援者の思いや、支援がもたらす変化――それらを映像でつなぐ。
- 過去から未来へのメッセージとして構成:50年間の歩みを振り返りつつ、「これから」を描く希望として仕上げる。
撮影場所としてフィリピン・マニラを選んだのも、まさに「今この瞬間、生きている子どもたちと地域」を映像に残すためでした。そこには、支援を受ける子どもたちのリアルな暮らし、そして彼らの笑顔――まるで太陽のように輝く希望がありました。
“ありがとう”と“これから”をつなぐ映像 — 50周年記念動画の意味





この記念動画は、CFJ という団体が歩んできた「50年の歴史」を静かに語る遺産であると同時に、未来への“架け橋”です。支援をこれまで続けてくださった方々への感謝であり、「支援を考える人々」に向けた、新たな提案でもあります。
映像を通じて、多くの人の心に――子どもたちの可能性、地域の力、そして支援の意味――を呼び覚ますことができれば。私たちはそう願っています。




