
「会社紹介動画の英語版がほしいと海外の取引先に言われた」「外国人スタッフが増えたので、研修動画を母国語でも見られるようにしたい」「AIで吹き替えができると聞いたが、本当に仕事で使えるのか分からない」。企業の広報や人事、海外営業の担当の方から、動画の多言語化についてこうしたご相談をいただく機会が増えています。
動画の多言語化には、字幕を付ける、吹き替える、ナレーションやテロップを差し替えるなど、いくつかの方法があります。最近はAIによる翻訳や吹き替えも身近になり、以前より手軽に始められるようになりました。一方で、方法を選び間違えると「せっかく英語版を作ったのに伝わらない」「社名や製品名が誤って読み上げられていた」といった失敗も起こります。
本記事では、動画の多言語化が求められている背景、字幕・吹き替え・ナレーション差し替えの違い、AI翻訳やAI吹き替えでどこまでできるのか、目的別の選び方、費用の目安、失敗しないための進め方までを、動画制作会社の立場から解説します。これから多言語版を作りたい方も、今ある動画を海外向けに活かしたい方も、ぜひ参考にしてください。
動画の多言語化が求められている理由
動画の多言語化が求められている一番の理由は、日本語だけでは届かない相手が、国内にも海外にも増えていることです。ここでは、企業が多言語版を考えるようになった背景を3つに分けて見ていきます。
国内で働く人・訪れる人の言語が多様になっている
出入国在留管理庁の発表によると、2025年末時点の在留外国人数は412万5,395人で、4年連続で過去最多を更新しました。製造業や介護、飲食、物流などの現場では、外国籍のスタッフと一緒に働くことが当たり前になりつつあります。また、日本政府観光局(JNTO)の推計では、2025年の訪日外客数は約4,268万人で過去最高となりました。社内向けの研修動画や安全教育の動画、店舗や施設の案内動画でも、日本語以外の言語が必要になる場面が増えています。
人は母国語の情報を選ぶ
海外の調査会社CSA Researchが2020年に29か国・8,709人の消費者を対象に行った調査によると、76%が母国語で情報が提供されている商品を購入したいと答え、40%は他の言語のWebサイトからは買わないと答えています。動画も同じで、内容が良くても言葉が分からなければ最後まで見てもらえません。海外の取引先や消費者に向けて発信するなら、相手の言語で見られる状態にしておくことが、伝わるための前提になります。
一度作った動画を、別の相手にも使える
多言語化のよいところは、撮影をやり直さずに、すでにある動画を新しい相手に届けられることです。会社紹介動画や製品紹介動画、採用動画などは、撮影と編集に最も費用と時間がかかります。その映像を活かして言語だけを足せば、ゼロから作るよりも少ない負担で、海外営業や展示会、外国籍スタッフの研修など、別の目的にも使えるようになります。
多言語化の方法は3つ|字幕・吹き替え・ナレーション差し替え

動画の多言語化には、大きく分けて「字幕を付ける」「吹き替える」「ナレーションとテロップを差し替える」の3つの方法があります。それぞれ、向いている動画と費用のかかり方が違います。
翻訳字幕:最も手軽で、元の声をそのまま残せる
翻訳字幕は、元の音声はそのままに、画面に翻訳した字幕を表示する方法です。話している本人の声や表情がそのまま伝わるため、社長メッセージや社員インタビューのように「誰が話しているか」が大切な動画に向いています。費用も3つの方法の中では抑えやすく、言語を増やしやすいのも利点です。一方で、見る人は字幕を読み続ける必要があるため、情報量の多い説明動画や、手元を見ながら作業する研修動画では負担が大きくなります。
吹き替え:画面に集中して見てもらえる
吹き替えは、出演者の話す言葉を、別の言語の音声に置き換える方法です。見る人は字幕を読まなくてよいため、映像に集中できます。作業手順を見せる研修動画や、子どもや高齢の方も見る案内動画などに向いています。従来はその言語を話せる声優やナレーターに依頼するのが一般的でしたが、後で紹介するようにAIによる吹き替えも使えるようになってきました。ただし、口の動きと音声がずれると違和感が出やすく、出演者の人柄を伝えたいインタビュー動画では、かえって本人らしさが薄れることもあります。
ナレーションとテロップの差し替え:出演者が話さない動画に向く
製品紹介やサービス紹介、会社紹介の動画には、出演者が話すのではなく、ナレーションとテロップで説明を進める構成のものが多くあります。こうした動画は、ナレーションを外国語のナレーターで録り直し、画面のテロップを翻訳した文字に差し替えることで、最初からその言語で作ったような仕上がりにできます。見る人の違和感が最も少ない方法ですが、テロップの作り直しや音の調整が必要になるため、字幕だけに比べると手間と費用がかかります。
3つの方法の比較
それぞれの特徴を表にまとめると、次のようになります。
| 方法 | 向いている動画 | 見る人の負担 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 翻訳字幕 | 社長メッセージ、インタビュー、SNS動画 | 字幕を読む必要がある | 抑えやすい |
| 吹き替え | 研修動画、手順の説明、案内動画 | 少ない | 中程度(AIか人かで変わる) |
| ナレーション・テロップ差し替え | 製品紹介、会社紹介、展示会用動画 | 最も少ない | 高め |
実際には、1つの方法に絞る必要はありません。たとえば会社紹介動画なら、ナレーション部分は英語のナレーターで録り直し、途中の社員インタビューには英語字幕を付ける、という組み合わせもよく使われます。
AI翻訳・AI吹き替えでどこまでできる?
ここ数年で、AIを使った翻訳や吹き替えの機能が、YouTubeや動画翻訳ツールに次々と加わりました。ここでは、公式の情報をもとに、今できることと注意点を整理します。
YouTubeの自動吹き替え
YouTubeのヘルプによると、条件を満たすクリエイター向けに、アップロードした動画の吹き替え音声を自動で作る「自動吹き替え」の機能が提供されています。一部の言語では、元の音声の高さや抑揚を再現して、より自然に聞こえる吹き替えを作る機能にも対応しています。また、話している人の口の動きを吹き替え音声に合わせる機能も、一部のチャンネル向けに試験的に提供されています。作られた吹き替えは、パソコン版のYouTube Studioで確認し、公開や削除を選べます。
YouTubeの多言語音声とタイトル・説明の翻訳
YouTubeには、1本の動画に複数の言語の音声を入れられる「多言語音声」の機能もあります。見る人の言語設定に合わせて音声が選ばれ、プレーヤーから言語を切り替えることもできます。ただし、ヘルプにも明記されているとおり、この機能で吹き替え音声が自動で作られるわけではなく、音声は自分で用意してアップロードする必要があります。あわせて、動画のタイトルと説明を翻訳しておくと、その言語を使う人の検索結果にも表示されるようになります。字幕を付けるだけでなく、タイトルと説明の翻訳まで行うと、見つけてもらえる範囲が広がります。
AI動画翻訳ツール
YouTube以外にも、動画をまとめて翻訳し、吹き替えまで行うAIツールが登場しています。たとえばHeyGenの公式サイトでは、175以上の言語と方言に対応し、話している人の声の特徴を再現した吹き替えや、口の動きを音声に合わせる機能があると紹介されています。翻訳された原稿を確認して直す機能も用意されています。展示会用の短い動画や、社内向けの説明動画などを、早く多くの言語に展開したいときには、選択肢の1つになります。
AIが苦手なところ:固有名詞・専門用語・言い回し
便利になった一方で、AIの翻訳や吹き替えには苦手な部分もあります。YouTubeのヘルプでも、自動吹き替えは自動で作られるため、発音や訛り、方言、背景の雑音によって誤りが出ることがあり、固有名詞や慣用句、専門用語の扱いは難しいと説明されています。企業の動画では、社名や製品名、業界の専門用語が必ず出てきます。そのまま公開すると、社名が違う読み方で読まれていたり、製品の仕様が誤って伝わったりするおそれがあります。AIで作った翻訳や吹き替えは「下書き」と考え、公開前に必ず人が確認することが大切です。
目的・動画の種類別の選び方

どの方法を選ぶかは、「誰が、どこで、何のために見るか」で決まります。ここでは、企業でよくある4つの目的ごとに、選び方の考え方を紹介します。
外国籍スタッフ向けの研修・安全教育
工場や店舗で働く外国籍スタッフ向けの研修動画は、作業の手元を見ながら理解してもらう必要があるため、字幕よりも吹き替えやナレーションの差し替えが向いています。特に安全教育では、内容を誤って理解されると事故につながるため、AIで翻訳した場合も、その言語が分かる人に必ず確認してもらいましょう。言語の数が多い場合は、まず人数の多い言語から作り、他の言語は字幕で補うといった順番の付け方も現実的です。
海外の取引先・展示会向けの会社紹介や製品紹介
海外の取引先に見せる会社紹介動画や、海外の展示会で流す製品紹介動画は、会社の印象を左右します。ナレーションはその言語を母国語とするナレーターで録り直し、テロップも翻訳した文字に差し替えると、最初からその国向けに作った動画のように見せられます。展示会のブースでは音が聞こえにくいことも多いため、ナレーションに加えて、要点を大きな文字で画面に出しておくと安心です。
製品の使い方・マニュアル動画
製品の使い方や操作方法を説明する動画は、見る人の手元で何度も再生されます。字幕で十分伝わる場合も多いですが、操作しながら見る動画では、画面の文字を読む余裕がありません。短い手順ごとに区切ったうえで、吹き替えかナレーション差し替えを選ぶと、問い合わせを減らす効果も期待できます。画面に出る操作ボタンの名前などは、実際の製品の表記と一致させることも忘れないようにしましょう。
YouTubeやSNSでの発信
YouTubeで海外の視聴者にも見てもらいたい場合は、翻訳字幕とタイトル・説明の翻訳から始めるのがおすすめです。条件を満たすチャンネルなら自動吹き替えも使えるため、反応を見ながら言語を増やしていけます。SNSの短い動画は音なしで見られることも多いため、字幕を入れておくことが基本になります。言語ごとに別の動画として投稿するか、1本の動画に複数の字幕を入れるかは、運用している媒体やアカウントの方針に合わせて決めましょう。
多言語化の費用の目安と、費用を左右するポイント
多言語化の費用は、選ぶ方法と動画の長さ、言語の数によって大きく変わります。ここでは、目安と費用が増える要因を整理します。
費用の目安
動画制作会社に依頼する場合、多言語対応の費用は、内容にもよりますが、翻訳費用を含めて1言語あたり数万円〜20万円程度が目安です。日本語の字幕制作だけでも3〜5万円程度、プロのナレーターを起用する場合は5〜10万円程度の費用がかかることが一般的で、外国語の場合はこれに翻訳と、その言語が分かる人による確認の費用が加わります。字幕だけなら費用を抑えやすく、ナレーションの録り直しやテロップの作り直しまで行うと、その分費用は上がります。
費用を左右する4つのポイント
費用を大きく左右するのは、次の4つです。1つ目は動画の長さと、話している言葉の量です。翻訳する文字数が多いほど、翻訳と確認の手間が増えます。2つ目は言語の数で、言語ごとに翻訳、確認、編集の作業が発生します。3つ目は、テロップや図解の作り直しが必要かどうかです。画面の中に日本語の文字が多い動画ほど、差し替えの手間がかかります。4つ目は、元の動画の編集データが残っているかどうかです。データが残っていれば文字や音声だけを差し替えられますが、残っていない場合は作り直しに近い作業になることもあります。
AIを使うと安くなる部分・ならない部分
AIの翻訳や吹き替えを使うと、翻訳の下書きや音声を作る時間を短くでき、費用を抑えられることがあります。一方で、社名や製品名、専門用語が正しく訳されているかの確認や、画面の文字の差し替え、音とのタイミング合わせは、AIを使っても人の手が必要です。特に、取引先や消費者に向けて公開する動画では、確認の工程を省くと信頼を損なうおそれがあります。AIで短くなるのは「作る時間」で、「確かめる時間」は残ると考えておくと、見積もりを比べるときにも判断しやすくなります。
見積もりを依頼するときに伝えておきたいこと
制作会社に見積もりを依頼するときは、次のことを伝えておくと、金額のぶれが少なくなります。対象の動画の本数と長さ、作りたい言語と優先順位、字幕・吹き替え・ナレーション差し替えのどれを希望するか、動画を使う場所(YouTube、展示会、社内研修など)、そして元の動画の編集データが残っているかどうかです。翻訳を社内や取引先で用意できる場合や、確認してくれる人が社内にいる場合も、あわせて伝えておきましょう。前提がそろっていれば、複数の会社の見積もりも比べやすくなります。
多言語化で失敗しないための進め方と注意点

多言語化の仕上がりは、実は日本語版を作る段階でほぼ決まります。ここでは、失敗を防ぐための進め方と、よくある注意点を紹介します。
最初から多言語化を前提に作る
後から多言語版を作る可能性があるなら、日本語版の企画の段階で制作会社に伝えておきましょう。たとえば、テロップを映像に直接焼き込まずに差し替えやすい形で作る、ナレーションとBGMを別々に書き出しておく、画面の文字の量を減らしておくといった工夫で、後の作業が大きく楽になります。英語は日本語より文章が長くなることが多いため、テロップの枠やナレーションの尺に余裕を持たせておくことも大切です。
翻訳は「直訳」ではなく「伝わる言葉」にする
日本語の原稿をそのまま訳すと、意味は合っていても、その国の人には不自然に聞こえる言い回しになることがあります。特に、キャッチコピーや会社の理念、日本独特の表現は、直訳では伝わりません。翻訳を依頼するときは、動画の目的と見る人を伝え、必要に応じて言い換えてもらいましょう。完成した翻訳は、その言語を母国語とする人、または業界の言葉が分かる人に確認してもらうのが理想です。
用語集を作っておく
社名、製品名、部署名、業界の専門用語などは、言語ごとの正しい表記と読み方を一覧にした「用語集」を作っておくと、翻訳のばらつきを防げます。AIツールを使う場合も、用語集があれば確認の基準になります。一度作った用語集は、次の動画やWebサイト、パンフレットの翻訳にも使えるため、会社の財産になります。
声と顔の権利、表現の確認を忘れない
AIで出演者の声の特徴を再現した吹き替えを作る場合は、出演者本人に、声をそのように使ってよいかを事前に確認しておきましょう。社員が出演している動画では、多言語版を作ること自体を、あらかじめ本人に伝えておくと安心です。また、国や地域によって、色やしぐさ、数字の受け止め方が違うこともあります。海外向けに公開する前に、その国の事情に詳しい人に一度見てもらうと、思わぬ誤解を防げます。
公開する場所と、見つけてもらう方法も決めておく
多言語版を作っても、見てほしい人のもとに届かなければ意味がありません。YouTubeで公開するなら、字幕や音声に加えてタイトルと説明も翻訳する、Webサイトに載せるなら言語別のページに置く、展示会で流すなら会場の音環境に合わせて字幕を大きくするなど、公開する場所ごとに準備が変わります。どこで、どう見てもらうかを先に決めておくと、必要な作業と費用もはっきりします。
動画の多言語化についてよくある質問
Q. 何語から作ればよいですか?
A. 「誰に見てほしいか」で決めます。海外の取引先向けなら、まずは相手の国の言語か英語、外国籍スタッフ向けの研修なら、実際に働いている人の多い言語から作るのが基本です。社内の人数や取引先の所在地を確認してから、優先順位を付けましょう。
Q. 今ある日本語の動画からでも多言語版は作れますか?
A. 作れます。字幕を付けるだけなら、完成した動画からでも対応できます。ナレーションやテロップを差し替える場合は、編集データやナレーションの入っていない音声データが残っていると作業がスムーズです。制作を依頼した会社に、データが残っているかを確認してみてください。
Q. AIの吹き替えだけで公開しても大丈夫ですか?
A. 社内の簡単な連絡などであれば使える場面もありますが、取引先や消費者に向けて公開する動画では、必ず人が確認してから公開することをおすすめします。YouTubeのヘルプでも、自動吹き替えには誤りが含まれる可能性があると説明されています。社名や製品名の読み方、専門用語の訳は特に注意が必要です。
Q. 字幕と吹き替え、両方用意したほうがよいですか?
A. 予算に余裕があれば、両方あると見る人が選べるので親切です。ただし、まずはどちらか一方で始めても問題ありません。音なしで見られることが多い媒体なら字幕を、作業しながら見る研修動画なら吹き替えを優先するなど、見られ方に合わせて選びましょう。
Q. 多言語版はどのくらいの期間でできますか?
A. 動画の長さ、言語の数、選ぶ方法によって変わります。字幕だけであれば比較的短い期間で対応できますが、外国語のナレーターの手配や、テロップの作り直しが必要な場合は、その分の時間がかかります。展示会や海外出張など使う日が決まっている場合は、その日から逆算して、早めに相談しておくと安心です。
まとめ:多言語化は「誰に、どう見てもらうか」から選ぶ

動画の多言語化には、翻訳字幕、吹き替え、ナレーションとテロップの差し替えの3つの方法があり、向いている動画と費用のかかり方がそれぞれ違います。AIによる翻訳や吹き替えも使えるようになり、以前より手軽に始められるようになりましたが、社名や製品名、専門用語の確認は今も人の手が欠かせません。
まずは「誰に、どこで、何のために見てもらうか」を決め、言語の優先順位を付けたうえで、方法を選びましょう。そして、これから日本語版を作るなら、最初から多言語化を前提に作っておくことが、費用と手間を抑えるいちばんの近道です。
アクエリアス・ムービーでは、会社紹介動画や製品紹介動画、研修動画、採用動画など、企業のさまざまな動画を企画から撮影、編集まで一貫して制作しています。日本語版の制作の段階から、多言語版への展開を見据えた作り方をご提案しています。
こんな方は、まず一度ご相談ください
海外の取引先や展示会向けに、会社紹介動画や製品紹介動画の英語版を作りたい方や、外国籍スタッフ向けに研修動画を多言語で用意したい方、これから作る動画を将来は多言語でも使いたいと考えている方は、ぜひ一度お声がけください。見る人と使う場面をうかがったうえで、字幕・吹き替え・ナレーション差し替えのどれが合うか、費用の目安とあわせてご提案します。詳しくはアクエリアス・ムービーをご覧ください。
逆に、まだ相談しなくても大丈夫な方
YouTubeの動画に英語の字幕を付けてみたい、社内向けの短い連絡動画をいくつかの言語で試してみたい、という段階であれば、まずはYouTubeの字幕機能やAIの翻訳ツールを使って、自社で試してみるのもよいでしょう。その際は、社名や製品名の表記だけは必ず確認してください。そのうえで、会社の顔として海外に見せる動画を作りたくなったときに、改めてお声がけいただければ幸いです。

